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私のシナリオの作り方 [月光華亭]

2010/03/13 『家族へつづく道』
 エステル ドゥンヤー トニア ジェスタ フレットリー ファング
 地方都市フリミッツ。ここにも魔術師ギルドはある。
冒険者達が今回頼まれたのは、そこに留学しているとある学生の護衛だ。


 無印に、新人さんが、きましたっ。
…………無印だとっ?!

 しかし無印で精力的にGMをされていたばるさんが休業宣言後。なんて間が悪いんだ。げー
 そんな感じで折しも他ルール含めた卓が薄かった先週末。

私「告知したら集まる……?(ゴクリ)」
皆「………………」
私「…………ええい、入室せい! 何、キャラ登録がまだだと?! 2人もか! 5時までしかダメ?!
  問題ない! シナリオ作りはこれからだ!!」
いかり

 そんなわけで、シナリオを作るところからレポートしてみたいと思います。

 あ、ログはここにあります。それ
 以下の文章はネタバレだから、気をつけてね! 
 
 
 まずはネタ決めです。シナリオ作りの第一歩は「やりたいシーン探し」がいいと言われていますが、私の場合は
 ・依頼人の少女が姉の行方を捜す
 ・誤解があった恋人たちが気持ちを通じさせる
 ・冒険者達が試練を受ける

 というように、○○が××という形で作ることが多いです。今回は、
 
 ・貴族の子女が、悪い親戚の手のものに襲われる
 
 そのへんにあった雑誌に載ってる漫画から取りました。

 
 
 では、次に中核となるNPCを設定します。
 今回は襲われる貴族の子女をヒロインとしますが、依頼人や交渉相手・敵を設定する場合もあります。
 
 今回はIRCでのセッションに慣れていない人も混じっていますから、シンプルな設定にします。
 跡継ぎながら傍系の親族に疎まれ、こっそり始末したいと思われている……女の子で、ハーフエルフがいいですね。
 移動の理由は物見遊山などではなく、現当主から命じられて見聞を広めるため、ということにしましょう。ノルマをこなして家に帰るところです。
 
 
 並行して、ロケーションも設定します。
 イメージのしやすさから、リプレイなどでよく知られているオランを目的地にします。

 元ネタでは魔法学校に向かう途中でしたし、魔術師ギルドの地方支部からオランの王都に帰る途中とします。当主が多額の寄付をし、入学が認められたのです。
 
 地方都市はフリミッツを使います。ケンジさんが作成されたオリジナル都市です(使用の許可は取っています)。月光華亭ではこのように、設定をシェアすることもあるという例も込めています。
 私のPCのリージャが所属していますから、依頼人として使い、GMのPCを出す例とします。

 
 ハーフエルフで駆け出し魔術師あるいは賢者の女の子。年齢は未成年の14歳あたりでどうでしょうか。
 ここまでの流れでキャラクター像を完成させます。きちんとした教育を受けているので、言葉遣いや立ち居振る舞いは綺麗ですが、エルフの血が出ていることや自分を産んだときに母が死んだことで、自分に自信がなく当主であるおじいさまにもうまく甘えられない、という性格ができました。
 
 私のセッションは会話重視ですから、NPCの性格が非常に重要です。
 男性陣からは、素直に『守ってあげたい』と感じるタイプの子。
 女性陣からは、『貴族』『家族』『ハーフエルフで魔術師』など、親近感を出せるといいなぁ。
 といったあたりで、ヒロイン像をまとめました。
 
 名前はスノウ。取るに足りない、貴族らしくない名前ですが、実はこっそり名付けたおじいさまの愛情がこもっている……というイメージです。それ
 
 
 
 さて、ではメイン部分の作成に入ります。
 馬車の中での会話をメインにすることにして、時間経過で必ず襲撃があることにします。
 時間も短いですし、会話で自由度を補う方針で、基本的に一本道。
 
 まず、フリミッツの街の人々や依頼人のリージャにはPCへ情報を隠す理由がないので、街で手に入る情報はすべてリージャとの会話で渡してしまうことにします。
 そのため、街の施設などもほとんど描写しません。実際のセッションではシーフギルドに行きたいという声が出ましたが、NPCも出さずにさらりと流しています。
 
 
 メインである、馬車の中のキャラクターです。クライマックスに繋がる情報はこれらのNPCの中から出してもらうことにします。

 この場合の『情報』というのは、山賊たちの狙いはスノウだということ。
 匂わせる程度にとどめておき、クライマックスまで気づかれずに『そうだったのか!』と思ってもらえればよし、そうでなければ『こいつめ!』と思ってもらえるだろうから、それもよし!(笑)
 実際、相当怪しかったらしいですが……プレイヤーのシーフ鑑定(?)があったからかもしれません。
 ナイスな名案だったので採用しました。その場で目標値を設定しています。
 
 
 新人が多いので、雰囲気を誘導して会話に乗ってもらえるように、饒舌なおばちゃんを投入。何かに使えるかもしれないので(影武者とか)、おっちゃんも配置。
 それぞれのNPCがどういった理由で乗り合わせているのかを設定します。この時も、複雑すぎないよう考慮します。
 
 
 実は、馬車の中での出来事についてはまったく設定していません。
 ですが、上のようにヒロインの葛藤や課題を設定しておいたところ、PCの声かけがクリーンヒットしました。むふ
 
 おかげで、三下のつもりだった「ひょろいの」がただものではなさそうになり……急遽『幹部』のデータを持ちました。ぎょ(笑)
 PCが強かったので、これでも楽勝でしたね(笑)。
 
 
 
 戦闘についてですが、レクチャーも兼ねるつもりでしたので、モンスターデータでボス以外は固定値、ボスも打撃点等は固定値としました。
 開幕スリクラは気持ちいいですね!(笑)←PCの敵になりきれないGM
 
 距離はもう少し分かりやすくしてもよかったけど、ひょろいのとスノウの間に入る処理共々、今回はファジィってことで。
 
 ボスデータはエステルのデータに合わせつつ、ファングが前に出ても即死はしないように設定してあります。
 結局2人で殴ったのである意味目論み通りだったかも。
 
 
 
 エンディングは、相談部屋でPLさんに希望を取りました。
 PCの冒頭からの発言の流れを汲むことができて、まとまりよかったんじゃないかなぁと思っています。
 
 
 
 とてもシンプルですが、こんな感じでした。ご覧いただきありがとうございました。

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タグ:GM日記
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